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もともとゴハン党だった和馬は、6歳の時にパンの虜になった。
その訳は、近所にあったパン屋さん「サンピエール」で、抜群においしいパンを食べたことにある。
サンピエールの店主は、日本が世界に誇れる日本人のパン「ジャぱん」を創ることが夢だった。
フランスパン、イギリスパン、ドイツパンなど、世界には自国の名を冠したパンが沢山が、日本にはない。
そこで店主は、世界中に愛される日本のパンを創ろうとしていたのだ。
フランスで修行を積んだ彼は、そのパンを故郷で創ろうとするが上手くいかず、東京に出ることにする。
そしてまた和馬も、彼の意志を自分で実現させようとパン創りに夢中になったのだ。
それから10年の月日が流れ、中学を卒業した和馬は、東京でも1、2を争う有名なベーカリーショップ「パンタジア」に採用され、大きな希望を胸に上京する。
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